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【ブログ】日本茶をおいしく味わうための保存方法のおはなし

こんにちは、網代園のあさみです。

なかなかお出かけしづらいご時世が続きますね。
お茶を購入するとき、通信販売や店舗でのまとめ買いを利用する方も
近年増えてきているかと存じます。

日本茶はもともと保存のきく商品ですが
今回は、よりおいしく日本茶を味わっていただくため
ご自宅で保存する際のポイントをお話したいと思います。

 

 

どんなことに気をつければいい?

日本茶は、ウーロン茶や紅茶に比べ変質しやすいお茶といわれています。
まずは、日本茶が変質を起こす要因をみていきましょう。

 

 ① 酸素

 

 酸素はお茶の天敵。
 お茶の葉を酸素に触れる状態で放置すると、
 カテキン類やビタミンC、葉緑素といった成分が酸化してしまいます。
 葉っぱがきれいな緑色をしていても、いざお茶を淹れてみると赤くなり
 風味が劣化するなどの変化が起こります。

 

 ② 光(紫外線)

 

 光も、日本茶の緑色の主成分である葉緑素を退色させ
 色沢や水色に影響を及ぼします。

 

 ③ 湿気

 

 日本茶は一般に含水率3~5%程度で管理されており、
 空気中の湿気を吸収しやすい特徴をもちます。

 

 ④ 温度(熱)

 

 湿気同様、高温(熱)もお茶の葉の酸化を促進させる要因です。

 

いかがでしょうか。

「思ったより管理が大変そう…」と思われるかもしれませんが
裏をかえせば、上記のような点に気をつけておくと
ご家庭でも日本茶の香味を保つことができます。

開封後、別容器へ移すときは、
酸素に触れない、光を透過しないものを選び
高温を避けた冷暗所で保存しましょう。

 

冷蔵庫や冷凍庫に入れておかなくていいの?

店でお茶をお買い上げくださるお客様から
「冷蔵庫(冷凍庫)で保存しておけばいい?」という質問をよくいただきます。

確かに、長期間(数か月)にわたって保存する場合は
冷蔵庫での保存が適しているそうなのですが
ここでも、いくつか注意が必要です。

ひとつめは、におい

日本茶は湿気だけでなく、においもよく吸収します。
これは、茶袋によく使われている “ 和紙 ”も同様。

茶袋をそのまましまうのではなく、
チャック付きのビニール袋へ入れるなどして
冷蔵庫内のほかの食品のにおいが移らないようにしましょう。

ふたつめは、開封時のポイントです。

冷蔵庫から取り出してすぐの袋や容器は
外気との温度差によって、表面が結露しますよね。
この状態で封を切ると、茶葉がまわりの水分を吸い込み
中身が湿気てしまいます。

冷蔵庫から取り出したお茶は一旦常温へ置き、
露が引くのを待ってから、開封するようにしてください。

長期保存が可能な冷蔵庫は、非常に便利なのですが
取り扱いが複雑になるのが難点です。

手間と感じる方は、少量を常温の冷暗所で保存し
早めに飲み切ってしまう方法をおススメします。

  

 

開封済みの日本茶はどれぐらいもつ?

最後は、賞味期限のお話。

昔の店では、日本茶を紙袋に詰め、
紙縒り(こより)で括って販売していたそうですが
現在は、空気や湿気、光を通さない素材の茶袋が一般的です。

さらに、店によって中身を真空にしたり
中の空気を窒素ガスに置き換えるなどの工夫がこらされ、
格段に保存がきくようになりました。

このため、未開封の状態であれば
半年~一年程度はもつ商品が多いと思います。

それでも開封後は、夏季なら半月、
冬季でも一か月ぐらいで使い切るのが良いといわれています。

お茶は空気に触れるたび、どうしても酸化が進んでしまうので
「常に新鮮な日本茶を味わいたい」という方は、
多少ご面倒でも、少量買いやはかり売りなどを
うまくご利用いただけると幸いです。

 

まとめ

せっかくのお気に入りのお茶。
できれば、いつでもフレッシュに楽しんでいただけますように。

保存方法について、もしご不明なことがありましたら
ぜひ気軽にお声かけくださいませ。

次回は時節柄、新茶のお話をしたいと思っています。
来月も、ご笑覧いただけたら嬉しいです。

皆さま、すてきな “ お茶時間 “ を。