お知らせ・店主ブログ
【ブログ】お茶に関する新春行事のおはなし
こんにちは。八王子の日本茶専門店・網代園です。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
新年最初のブログということで、
今回は、お茶に関係する新春行事をご紹介します。
若水(わかみず)
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若水(わかみず)とは、一年で最初に汲む水のこと。
平安時代、立春(2月初めごろ)の日に
恵方の井戸から汲んだ水を天皇へ奉じた儀式が起源とされ、
今では、元旦(元日の朝)の行事として定着しています。
若さを与え、邪気を払う水といわれており
福水(ふくみず)、宝水(たからみず)と呼ばれることも。
汲んだ若水は、神棚に供えたあと
口をすすいで清めたり、お雑煮づくりに使うほか
お正月の定番・福茶を淹れるのにも用られます。
【ブログ】福を呼び込むお茶・福茶(ふくちゃ)のおはなし
・一家の家長(地域によってはその家の女性)が汲みに行く
・できるだけ遠くの井戸・湧き水を汲むのが良い
・誰にも会わないような早朝に出かけ、
途中で人と会っても口をきいてはいけない
など、おもしろい言い伝えもあるみたいですよ。
初釜(はつがま)
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初釜(はつがま)は、茶の湯のお正月行事。
年が明けて初めて釜に火をかけ、湯を沸かすことから
その年最初のお茶会やお稽古のことを指します。
初釜では、若水を使ったお茶が振舞われたり
新年にふさわしいお道具やお茶菓子が用意されますが
特に有名なのが、花びら餅。
花びらのような形をしたお餅(求肥)で
味噌あんや甘く煮たごぼうを包んだ主菓子です。
こちらもルーツは平安時代の宮廷行事で
三が日の間、菱餅や押し鮎(塩漬け鮎)などの硬いものを食べ
長寿を願う「歯固め(はがため)の儀」に由来しているそう。
江戸時代には、ごぼうを押し鮎に、餅と味噌あんを雑煮に見立て
現在の「花びら餅」として親しまれるようになっていきました。
人日(じんじつ)の節句
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四季をもつ日本には、季節ごとの行事を行う
節目の日=節句が存在します。
3月3日 上巳(じょうし・じょうみ)の節句 ※桃の節句とも
5月5日 端午(たんご)の節句 などが有名ですが、
1月7日 人日(じんじつ)の節句もそのひとつ。
それぞれ縁起のよい意味をもつ
春の七草を使ったおかゆ(七草がゆ)を食べ、
一年の豊作と無病息災を祈ります。
一見お茶とは関係がなさそうなイベントですが、
季節とお茶は、切っても切り離せないもの。
たとえばお茶席では、
七草のお餅やおまんじゅうを出したり
春の若草をイメージした着物を身につけたり
趣向をこらして、移り変わる季節を楽しみます。
まとめ
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何かと気ぜわしい日々をお過ごしと存じます。
お茶を飲むときくらいは心穏やかに
四季折々の風情を味わいたいものですね。
それでは皆さま、すてきなお茶時間を。