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【ブログ】お茶で「温活」のおはなし

こんにちは。八王子の日本茶専門店・網代園です。

今年は暖冬の見込みといわれていますが、
寒暖差が激しく、体に堪える冬となりそうです。

今回は、こんな季節におススメしたいお茶の飲み方をご紹介します。
ちょっとした工夫を取り入れて、おいしく温まりましょう。

 

 

お茶っぱを選

熱々のお茶から涼しげな冷茶まで、
いろいろな淹れ方を楽しめるのが日本茶の奥深いところ。

ただ、日本茶(緑茶)の種類によっては
100℃近い熱湯を使うと、カテキンやカフェインなどの成分が抽出し
苦みや刺激を感じてしまうことがあるかもしれません。

「渋みや苦みは抑えたい」
「寝る前でも気軽にお茶を飲みたい」という方には
ほうじ茶玄米茶(げんまいちゃ)がおススメ。

煎茶に比べカテキン・カフェインの含有量が少ないため
熱湯でも苦みが出づらく、お子様にも飲みやすい茶種です。

さらに、高温のお湯を使用することで
ほうじ茶・玄米茶特有の香ばしいかおりが引き立ちます。
これらの香り成分には、体や脳をリラックスさせ
ストレスや疲れを和らげる効果があるそうですよ。

なんだか一石二鳥で嬉しいですね。

 

 

茶器を選ぶ

せっかく淹れたお茶は、
できるだけ温かい状態をキープしておきたいですよね。

最近は、保温機能をもったカップやタンブラーなどが人気ですが
昔ながらの茶器にも、保温性に優れたものがあります。

それは、陶器製の急須やお湯呑み。
素地に空いた細かい穴が断熱材の役割を果たし
高い保温性をもつ焼き物として有名です。

また、ゆっくりと均一に熱が伝わっていく特性から
熱々のお茶を注いでも、すぐに素手で持つことができます。
茶器を事前に温めておくと、湯温を長時間保てるそうですから
余裕があるときにお試しくださいませ。

反対に、磁器製の茶器は素地の薄いものが多く、熱が伝わりやすいため
熱いお茶を淹れる際は、火傷などにご注意ください。

  

 

“ちょい足し” 食材を選ぶ

「効果的に冷えを改善したい」という方は、
体を温める食材をちょい足ししてみてはいかがでしょう。

< しょうが(生姜)× 緑茶 >
生姜に含まれる辛み成分「ジンゲロール」「ショウガオール」は
体内の血行促進や殺菌・抗酸化作用をもっています。

生姜を加熱・乾燥させると、血流改善効果がさらにアップ。
皮ごとカットし、電子レンジや天日干しで乾燥させた生姜を
高めのお湯で淹れた緑茶に浮かべてみましょう。
特製しょうが緑茶のできあがりです。

緑茶カテキンも、強い殺菌効果をもっていますから
インフルエンザウイルスや風邪の予防も期待できますよ。


< りんご × ほうじ茶 >
寒い地域で採れる食材は体を温めるといわれています。

冬の果物の代表格であるりんごは、
しょうがと同様、加熱・乾燥させることで
カリウム、β-カロテンといった栄養素が増加。
腸内環境を整え、冷え改善に役立ってくれるのだとか。

甘みのある乾燥りんごは、くせのないほうじ茶が合わせやすそうです。
栄養が溶け込んだアップルティーで、体を温めてみてください。

 

 

まとめ

お気に入りのお茶をおともに
この冬を乗り切っていきましょう。

本年も大変お世話になりました。
皆さま、すてきなお茶時間を。